【上司嫌いは7割】厄介な3タイプの傾向と対策

「上司に嫌気がさす」「上司が嫌い」…そんな気持ちを抱いたことはありますか?

「上司が嫌い」が7割にのぼるアンケート結果も

“マイナビ学生の窓口”の実施したアンケートによると、回答者の実に7割が「上司が嫌い」と答えているそうです。

ぶっちゃけ、直属の上司って好きですか?嫌いですか?

好き 70人(29.4%)
嫌い 168人(70.6%)

引用元:ぶっちゃけ、直属の上司が嫌いな社会人は約7割! 「無能」「信用できない」

上司というだけで、イコール「部下の面倒見がよい・管理教育が行き届いている」と繋がらないことは、アルバイトや社会人を経験された方ならお分かりいただけるのではないでしょうか。

部下と折り合いのつかない上司は、周りから認められて昇格したというより、年功序列で役職がスライドしただけのパターンが多いように感じます。下につく部下は、ある意味“試練”ですね

今回取り上げるのは、新社会人や部下が「いっしょに働きたくない」と思う厄介な上司3タイプです。

厄介な上司タイプ1.「部下が育たない」のは部下のせい


上司みずからが的確な指導もできないのに、数ヶ月もすれば「最近のはダメだね、覚えようと思わないんじゃない。おれはこんなに手を尽くしてるのに」と居酒屋で愚痴りだす。自分のマネジメント能力が不足していることを頑なに認めないタイプです。

「いま何をすべきなのか?」「受けた仕事をどう処理すればよいのか?」これを部下にもわかる方法で伝えられない上司は悲惨です。

人に教えるという経験が不足していたり、正しいコーチを学んでいないため、上司によってはイライラを隠さない・感情的な口調になって自分の説明能力のなさをごまかす場合も。

部下としては、仕事を覚えるために上司や先輩について回る機会も多いです。しかし肝心の上司にマネジメント能力が無いと、ほんとうに断片的な仕事の中から必要なことを覚えるしかありません。「見て覚えろ」で何でもこなせるならよいですが、世の中の仕事は、そんな単純ではありませんから。

山本五十六の言葉に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」というものがありますが(わたしも好きな言葉です)、まさにこれができている上司がどれほどいるか…ですね。

▼体験談:「自分のせいにされた」

職場見学に来る学生を迎えるための資料準備、来社のプレゼント用意をする仕事があったんですが、上司から「総務部が全部やってくれるらしい」と聞いたので放置してました。

ところが前々日に上司から「あの準備どうなってる?」と言われ「総務がしてくれてるんじゃないですか?」と答えたら「それ、確認したのか?総務に行って話してこい」と…いやはじめに総務と話したのお前じゃないのかと突っ込みたくなった。

けっきょく総務にも話が伝わっておらず、2日間の突貫工事で準備しました。上司も手伝ってくれるのかと思ったら当たり前のように自分の仕事だけしていなくなってた。

タイプ1部下のせいにする上司の対策

「それ、わたしのせいですか?」と反応したくなる気持ちももっともですが、いちど冷静になりましょう。物事の多くは、「誰かが一方的に悪かった」という状況は存在しないからです。

「確認しなかった自分も悪かったかな」、「実は○○さんが裏でリカバリーしてくれていた」ということもおおいにありえます。そんなときに自分だけ声を大きくあげると「自分だけ被害者ヅラして…」といい印象を持たれない可能性があります。

提案する対処法としては、「至らない点を謝罪しつつ、やんわり責任の所在を明らかにする」です。

申し訳ありません、わたしの確認不足でした。このお客様に限っては、契約書を送付する提出する前に○○さんに確認するルールだった、ということで間違いないでしょうか?

また、もうひとつの対処法として「それを繰り返させない」です。

○○さんに確認するルールだったということなら、今後混乱のないように手順書の書かれた共有エクセルに追記しようと思うのですが、こういうのってシステム開発部にメールで依頼するんでしたか?

このように、あくまで「ミスを繰り返さないために」という名目で確認に奔走する姿勢があると周りからも好印象です。以下の「支離滅裂上司の対策」でも踏み込んだ対処法をご提案してますので、ご覧ください。

厄介な上司タイプ2.指示することが支離滅裂、分かりづらい


「上司の指示がむちゃくちゃで困る」と悩む方もいます。少し前に言ったことと、あとで言うことが違うパターンです。自分自身は正しい指示をしていると思いこんでいるのがまた厄介で、指示されたやり方が適切なのか、効率的なのかそうでないのか判断できない新人や部下にとっては苦痛でしかありません。

どうしても理解できない場合、無理せず距離をとったり、仕事において関わりを少なくするのが一番なのですが、会社である以上それは敵うことはほぼありません。まして直属の上司ならなおさらです。

書いてたら1社目の上司を思い出してしんどくなります

▼体験談:「上司の指示が意味不明で混乱した」

ライターの仕事に就いていたときのことです。「お昼前」に提出した案件がなぜか決まってダメ出しをもらいます。念入りにチェックをしてから提出するようにしても、なぜかダメ。どうダメなのか尋ねても「統一性をもっと出すように」などわかるようなわからないようなことばかり。

ほぼ手直し無しで夕方に出し直したらオッケーが出るんです。結局通るか通らないかは上司の気分です。

タイプ2支離滅裂上司の対策

第一に「言質を取る」ことです。

・指示を受けた内容は、上司の目の前でメモを取る
・メールで「今朝言われた○○に取り掛かっています。18時までには提出できると思います」などさりげなく証拠を残す
こういったことを重ねれば、日にちが経つほど上司自身がいかにいい加減な指示を出しているか証拠として積み上がり、上司自身や周囲の目に留まるでしょう。

第二に「深く受け止めないこと」です。

これだけで業務が円滑に進むこともあります。人としてやや残念な対策ではありますが、「あの上司の言うことをいちいち気にしていられない」という場合はこのやり方が案外合っているかもしれません。

厄介な上司タイプ3.指示が細かすぎる


あなどれないのが、どうでもいいところまで逐一指示を出すダメ上司です。作業するこちら側も大変なストレスを受けます。

部下で判断しても差し支えない部分であっても、ここはこうしたほうがいい、ああしたほうがいい、と自分の経験に基づいたアドバイスを「全部盛り」してしまうのがこういった上司の特徴です。

部下のミスを防ぐというつもりで親切心から細かい指示を出している場合もあるため、ある程度は受け入れるというのも一つの方法ではあります。ですが根本的に「部下に任せ、信じる」といったことができませんので、これもマネジメント能力の欠如のひとつです。

▼体験談:「指示が細かすぎてやる気をなくした」

資料作成の際にパワーポイントやエクセルで図表を作るのですが、「もう少し淡い色で」とか「線の太さをもう2段階太くして」とか、本当にどうでもいい指示が多く、修正のたびに時間がかかって嫌になりました。

また、取引先にプレゼンをした際も話の流れや論点ではなく、言い回しや言葉の選び方についてのみ、「次回からあそこはこう言うようにして」と細かく指示され、その上司についているあいだは憂鬱な時代でした。

いわゆるマイクロマネジメントです。ものごとやプロジェクトの大きな流れよりも枝葉末節を気にします。「部下のやる気を根こそぎ奪うマネジメント」ということでハーバード・ビジネス・スクールでも取り上げられたほどです。

これは本当にやめてほしいし、自分自身も「部下にそうしていないか」は気を遣いました

タイプ3指示が細かい上司の対策

これら細かい上司についた部下としてはどうしたらよいでしょうか。

過去には、マルチタレントのメンタリストDaiGoがこのようなツイートをしています。


細かいことを気にする上司ほど、重要度の判別がつかないことの裏返しでもあります。これを逆手に取り、「大したことのない情報を逐次伝える」ことで上司は満足感を覚える。すると仕事は円滑に進む。

これではどちらがマネジメントしているかわかりませんが、有効な手段のようですね。

さいごに.相談相手を見つけよう

本来は、「部下が上司を評価する仕組み」だったり「他の上司との定期面談」であったり、社内の相互人事評価制度が整備されていることが理想なのですが、現実はそうではありません。

そんなときに、あなたが相談できる相手はいるでしょうか。他部署の先輩、同級生。あるいは家族や、外部の相談窓口もいいでしょう。

特に、第三者的な視点は「有り」です。あなたの上司の態度を咎める人がいないという社風も問題である可能性もありえますから、おかしいことはおかしいと想像しなかった角度から指摘してくれるかもしれません。

わたし、1社目の上司は苦手な人ばかりでしたけど2社目は「すばらしい上司」ばかりでしたね。ほんと「ところ変われば」というのは実感しました。
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