会社に退職を伝えることだけではなく、親に退職を伝えることも負担になっていませんか?
親に退職を伝えることで失望させたり、退職を反対されたりするのではないかと考えてしまって、退職の一歩を踏み出せないでいる人もいるでしょう。
そこで今回は、親に退職を言い出せないという時にどのようにすべきか考え方のヒントをご紹介します。
会社を辞めたいけれど、辞められない原因の1つが「親」になってしまっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
親に退職することは伝えるべき?
退職をするためには、会社や直属の上司に退職を伝えます。
しかし、退職を決めてしまう前に親には相談すべきなのでしょうか。
親にこれまで色々相談してきた人や、親と一緒に暮らしている人であれば話すべきかと悩むものです。親には退職を伝えておくべきなのでしょうか?
すでに自立しているのであれば問題ない
親元を離れてすでに自立している人であれば、悩まない問題かもしれません。
親元を離れて自身で生活をし、親に頼らないことを決めている人もいるでしょう。
もし退職をして収入が途絶えるようなことになっても親に頼らないというのであれば、退職を事前に相談しなくても問題はないはずです。
退職によって親に頼ることがあるかもしれないという可能性があるからこそ、退職を伝えるべきか悩んでしまうのです。
できれば親に退職することは伝えておいた方がいい
退職をすることは、できれば親に話しておいた方が良いでしょう。
なぜならば、辞めてから伝えれば、「なぜ言わなかったのか?」と余計に大事になってしまう可能性があるからです。
親からすれば子供は何歳になっても子供ですし、些細なことも知っておきたいものです。
あなたのことを本当に心配しているからこそ親は知っておきたいと考えるのです。
親に退職を言い出しにくい心理とは?
そもそも、なぜ親に退職することを言い出しにくいと考えているのでしょうか?
それは、「親の期待に応えられずに失望させるから」という考えや「反対されるから」という考えでしょう。
親に退職を言い出しにくい心理と、その心理は本当に正しいものなのか見ていきましょう。
親を失望させたくない
まず、親の期待に応えられないと考える人は、これまで親の言う通りに決められた道を歩んできた人だと思います。
そのため、退職することが親を失望させると考えてしまうのです。
しかし、親の選択が全て正しいというわけではありません。
その選択が間違っていたとしても親が責任を取ることは出来ませんし、自分の意志で決めなかったことをいつか後悔する日がくるはずです。
親に反対されるから
退職を親に言い出しにくい人の大半は、親から反対されることを想定しているからでしょう。
親から反対されれば喧嘩になってしまう可能性もありますし、家での関係も気まずくなってしまいます。
実際に、親に退職を伝えると反対するケースは多いものです。
その原因は、子供が失敗するリスクを心配していたり、子供に辛い思いをして欲しくないという考えからです。
また、親の世代では就職したら退職まで働くという終身雇用が当たり前の時代だからこそ、理解できないという理由もあります。
親が退職に反対すると考えているのであれば、反対されないように説得することが大切です。
親に退職を伝える時のポイント
親に退職を言い出しにくいからといって、退職をいつまでも引き延ばすことは出来ません。
引き延ばすほど自分のストレスを増やすことになり、追い詰めてしまうことになります。
そこで、親に退職を伝える時のポイントや考え方のヒントをご紹介します。
少しずつ前振りをしておく
突然ある日何の前触れもなく退職を伝えれば、「なぜ?」と驚いてしまうことは当然です。
そうすれば、理由も聞かれますし、理解されずに反対されてしまうようなことも起こるでしょう。
しかし、予め仕事を辞めたいという話をしていれば、親も「何となく気付いていた」「予想はしていた」と納得するものです。
例えば、心理的に辛くて会社を辞めるのであれば、仕事が辛いといった内容の話を前からしておきます。
そうすれば、親の心理としては子供の辛い姿は見たくないので退職もすんなりと受け入れてくれる可能性があります。
退職が納得できるように準備しておく
退職を親に言い出しにくいと感じるのは、反対されれば言い返せる準備ができていないからです。
どれだけ自分が辛い思いをしているのか分かってもらえることが大切でしょう。
親に退職を伝える前に、まずはカウンセリングや退職サポートサービスへ相談してみてはいかがでしょうか?
その結果をもとに親に退職を伝えることで、親も納得してくれる可能性があります。
そういったサービスを利用するほど辛い思いをしているのだと分かれば、親も心が痛むものです。
また、辞めることを前提に、辞めた後の生活のことを考える準備をしておきましょう。
考え方を変えてみる
柔軟性がある親なら、まずは相談してみることも良いでしょう。しかし、退職を伝えても理解してもらえないのであれば、言う通りにする必要はありません。
これを機に、自分の意志で決断してみてください。
本当に親が反対するからといって、働きたくない会社で働き続けていてもいいのでしょうか?
我慢して働き続けても、またいつか退職したいという考えが浮かんできてしまいます。
最悪の場合には、精神的に不安定になって自分を見失ってしまうかもしれません。
親がどうしたいのかではなく、自分がどうしたいのか考えて行動に移すことが大切です。
まとめ
親に退職を言い出しにくいと考えている人の中には、親だけではなく会社にも退職を言い出しにくいう人も多いでしょう。親と会社の板挟みにあって、辛い状況になっているはずです。
会社を辞めることを言い出せないまま仕事を続けていても、精神的な負担が大きくなっていくだけです。
自分の胸の内だけに溜め込んでいては、いずれ爆発して最悪の結果を招く可能性もあります。
一人で悩みを抱え込まずに、信頼できる友人や、退職サポートサービスに相談してみましょう。