再就職に役立った資格・役に立たない資格30選

これから退職される方もすでに退職された方も、「次に繋がる資格をとったほうがいいのだろうか」と考えたことはありませんか?

趣味として取るのならまだしも、せっかく将来をみすえて資格を取得するのなら「役に立つものがいいな」と思うこともありますよね。

そこで支援会は「就職/転職に役に立った・役に立たなかった資格」というタイトルで独自にヒアリングアンケートを取りました。

さっそく見てみましょう。

※アンケートをいただいた方からの一意見ですので、参考程度に留めてください。本記事は資格の優劣を断じるものではありません。

「役に立った」資格20選

情報系5選

CAD利用技術者検定。CADソフトの販売をしている会社に営業として入ったのですが技術的なことも分っている人が欲しかったと喜ばれました。 fajita628さん(20代女性)

マイクロソフト系の資格。パソコンに強い人は(基礎ができてるので)有利です。ワード、エクセル、パワポを取りましたが、職場でなかなか詳しい人がいなかったから重宝されました。 ginganetさん(20代女性)

オラクルマスター。面接と持っていると伝えただけで、その場で採用がきまった。 cherryoflakeさん(30代男性)

基本情報は確実に意味がありました。あまり役に立たなかったのはITパスポートです。 KID1979さん(30代男性)

基本情報技術者試験。 同じレベルの人がいるとき、基本情報技術者試験を持っている人を優先すると言われました。 shirokumako46905さん(30代女性)

基本情報技術者。IT企業の面接官と雑談した際に「無くてもいいけどあったほうが絶対プラスに判断する」と聞きました。(31歳男性)

応用情報技術者試験。 就職先に勤勉であることをアピールできた。 NakataniYuyaさん(30代男性)

情報系は総じて「持っていて損はない」印象ですね。特に製図やシステムエンジニア系など、専門性の高い会社に就・転職する際は一定の評価を受けてもらえるようです。ただ後にも紹介する「ITパスポート」など入門すぎるものはあまり役に立ったという感想は持たれていないようです。

実際に「基本情報技術者」を取得した感覚としては「1日5時間の勉強を半年間」続けたら合格ラインに乗る感じです。応用情報技術者はその倍は必要、といったところでしょうか。

語学系4選

TOEIC750点。海外にも展開している企業だったので専門的な知識のほかにある程度の語学力があることはプラスになりました。 fajita628さん(20代女性)

英語検定2級は役に立ちました。日常英会話レベルが話せる程度ですが、海外のお客様も来られるので重宝されました。 sayu_1225さん(30代女性)

漢字検定二級。「文章力がありそう」と評価をいただきました。漢字を知っていることと文章力は別物ではあるのですが、良いように受け取ってもらえたようで良かったです。 k21sakuさん(20代女性)

話し言葉検定。何それ?ってよく言われるのですが、役に立ちました。敬語に不安を感じ取得したのですが、入社してからも言葉遣いだけは困ることがなく安心感がありました。 sayu_1225さん(20代女性)

語学系の資格は基礎教養があるように認められるのはもちろん、とくに英語を求められる企業に関してはTOEIC点数の記載は必須の場合がありますね。

ただ、アンケートには出てきていないのですが「3級」を履歴書に記載することは避けたほうがいいようです。なぜなら面接官によっては、残念なことですが「この人は2級が取れなかったのかな、他に書くものがなかったのかな」とネガティブに受け取る場合があるようです。

免許系4選


リフト運転免許。製造や物流部門がある会社では反応良かったです。 anpon24さん(40代男性)

損害保険募集人資格。損保の在職中に取ったのですが、役立ちました。ブランクが少しありましたが、すぐに次の仕事が決まりました。 minasamaさん(30代女性)

損害保険募集人・・・一般社団法人日本損害保険協会が実施している「損保一般試験」(保険商品に応じて複数の試験項目あり)に合格することで保険取り扱いなどの資格を得られる。5年ごとに更新試験を受ける必要あり。

歯科衛生士。20代半ばで仕事を辞めて資格をとりました。万年人手不足な業界なので、景気にかかわらず就職率は100%です。面接1件目で決まるのは普通です。
仕事をしていないときに、以前働いていた歯科医院や業者さん関係から声がかかることもありますよ。女性の仕事というイメージが強いですが、男性でもなれます。 hyouchanさん(20代男性)

歯科衛生士は歯科助手よりも業務の範囲が広いです。歯科医の数はコンビニより多いと言われますが、どの歯科養成学校も就職率はほぼ100%。固い資格には違いないでしょう。ただし3年間学校へ通った上に学費も300万円ほど掛かるため、簡単に取れる資格ではありません。

危険物取扱者乙4種。 化学製品関係ならまず目に留めて貰えるかと。 anpon24さん(40代男性)

危険物取扱者乙4種。 30代の時に取りました。転職先の業種とは関係なかったのですが面接時に話題となり、結果スムーズに面接を進めることができました。 STONECOLDさん(40代男性)

「免許、資格、認定がないと仕事にならないもの」は継続した求人も多く、手堅い資格である傾向があるようです。

いわゆる「乙4」はガソリンスタンドで働くときの定番だと思っていましたが、難易度が低いわりに意外な形で役に立つこともあるのですね。

その他7選

介護福祉士は求人がたくさんあって転職には困りませんでした。日本全国で働けます STONECOLDさん(40代男性)

認知症介助士。 介護福祉士と合わせて取得すると転職に有利でした。グループホームなどで需要があり重宝されます STONECOLDさん(40代男性)

福祉用具専門相談員。 難易度のわりに求人もあり転職に役に立ちました。 STONECOLDさん(40代男性)

貿易実務検定C級が役に立ちました。 未経験で貿易事務として就業したとき、仕事に対する意欲があるとして評価されました。 malve190さん(30代女性)

簿記2級とMOSの資格は経理事務の転職時に使えました。necokickerさん

簿記2級・FP2級。 27歳の時です。芸術系の公益法人への転職でしたが、簿記2級・FP2級を持っていたことでわかりやすく経理事務に配属となりました。業種的に、数字に馴染んでいることが強みになったようです。 STONECOLDさん(40代男性)

剣道初段を持っています。SE採用の面接で「剣道をやっていたなら根性がありそうだから大丈夫でしょう」と思わぬ評価をもらいました。 k21sakuさん(20代女性)

経理事務のない会社はめったにありませんから、簿記は安定した強みを持っていますね。また武道・体育系の資格は、体力や根性がある指標にされることもあるのですね。

なお福祉系はこちらの記事でもまとめていますので、よければご覧ください。

関連記事:介護歴20年のプロに、役立つ福祉資格とそうでない資格を聞きました

「役に立たなかった」資格10選

情報系3選

システムアドミニストレータ(現在は無くなりより低難易度のITパスポートなどに置き換わっている)は大変だったのに何の意味もなかったです…。 necokickerさん

ITパスポート。 30歳の時です。前の職場で取得しましたが、スキルレベル1の資格だけあり、評価のプラス要素になったとは思いませんでした。 STONECOLDさん(40代男性)

MOS資格はあまり意味がなかった…。 職務経歴書にPCスキル欄を記載した方が重宝されるし、それで代用できるので必要ないと感じました。 amy_yさん(20代女性)

電卓検定2級。関数電卓の使い方と勉強さえできれば取れる。経理なら少しは評価されるかもしれないがそれ以外だと特にって感じ

ITパスポートはIT系にはじめて触れる方には最適ですが、IT系企業からすると大した指標にはならないようですね。ただし、システムの導入が遅れているような、”パソコンを扱える人があまりいない職場”だとプラスに受け取られることもありそうですね

免許系3選

宅地建物取引士(宅建士)。不動産業以外の職では活用しようがありません。宅建士取ったならすぐにFPなど他の資格に手を出しましょう。 Firestarterさん(40代男性)

少額短期保険募集人。仕事上必要とのことで会社からの指示で費用も会社持ちで取りました。が、やはり受ければ誰でも取れる資格なので転職には活かせません。履歴書に書くのも恥ずかしい。 Firestarterさん(40代男性)

教員免許は役に立たなかった。面接で突っ込まれもしなかった。自分から持ってますとアピールしたことがあったが「で、〇〇できる?」って聞かれて答えられなかった。企業は仕事に直結する資格にしか興味ないと感じた。 emeth0105さん(35歳男性)

支援会>宅建を「役に立たない」に分類される方がいるのも少々意外でした。宅建といえば国家資格試験の入門とも呼ばれる比較的易しい難易度で、不動産業界に携わるなら勉強して損のない分野です。ただいっぽうで、不動産業界にかかわらないなら必要がないとも言えるのですね。

「少額短期保険募集人」は損害保険募集人資格とは異なり、その気になれば1日の勉強時間で合格可能なようですね。演習問題を見てみましたが、一般常識問題も多かったです

その他4選


社会福祉主事任用資格。 大学でとった資格でしたが、(公務員試験を受けないのなら)就職にも転職にも役に立ちません。上位資格の社会福祉士を目指すのが良いと思います STONECOLDさん(40代男性)

介護事務。 まったく役に立ちませんでした。なくても仕事ができるので意味のない資格でした STONECOLDさん(40代男性)

ケアマネージャー。 給料も安く資格更新にお金もかかるため役に立たないどころか損しました。とらないほうがいいです。 STONECOLDさん(40代男性)

ケアマネージャー・・・介護支援専門員ともいう。5年ごとに研修・更新の必要がある。研修時間は54~88時間。更新料は40000~70000円程度(内容、地域による)。上位資格として主任ケアマネ(主任介護支援専門員)がある。

大学生の時に日本心理学会の認定心理士の資格をとりました。よく臨床心理士(カウンセラー)の資格と間違えられますが、全く別物です。認定心理士の資格が仕事に繋がることはほぼありません。心理学を勉強したという証と思ったほうがいいです。 hyouchanさん

おわりに

いかがでしたでしょうか?あまり聞いたことのない資格も多かったのではないでしょうか。もしよければ、あなたの役に立ったと思う資格もコメント欄で教えてくださいね。

ちなみに、わたしがおすすめする資格は衛生管理者です。「50人以上の従業員がいる職場」にはかならず資格を持った社員が必要で、中堅以上の会社は資格持ちの社員が辞めるときのことも考えて複数人は衛生管理者持ちがいてほしいと考えています。

※役に立つ、立たないは個人の状況に大きく左右されますので、参考程度におとどめください。

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