【お局(おつぼね)】被害の体験談、対処法

あなたの職場に「お局(おつぼね)」はいますか?

いわゆるお局とは、勤続年数がながく「社員のなかで権力を持ちたい」、「業務歴が長いのだから口を出すのは当然」という考えを持っていることが多く、本人の自覚あるなしに関係なく横柄な振る舞いをするのが特徴と言えます。

おつぼねは「意地悪」「口うるさい」といった意を含み、そういったOLを嘲ったり、侮蔑する際に使われることが多く、尊敬する先輩OLに使われることはほとんどない。
引用元:日本語俗語辞典

日々の業務に打ち込んだり、スキルアップを目指している社員(特に女性社員)にとっては気を遣う存在であり、言ってしまえば「うざい」と感じてしまう場面も……あなたも似たような経験はありませんか?

「お局」被害の体験談

嫌味なお局様
お局は強権を振る舞うばかりでなく、自己満足のための嫌がらせをすることもしばしばです。

ターゲットとなる対象はさまざまで、自分よりも若い女性や人望のある女性もいれば、いわゆる「のろま」と言われるような社員をいびることもあり、要するに「自分におもい通りにならない人すべてが気に入らない」と言ってもよいかもしれません。

「お局にいじめられて退職した」……そんな声もあるほどです。

体験談1.遠回しに嫌味を言われる

中途採用で入った会社での出来事です。先輩にあたる人が「嫌味なお局タイプ」でした。
お局のほうがずっと年下で若いのですが、ことあるごとに「もう歳だから~」「歳をとると疲れやすくて」「年寄りだからもうシミだらけ」など他の人に大声で話すのです。
でも共通の上司の前では決して言わず、もっと若い社員がいる時に限って言うんです。何の当てつけかと思いましたが、その後2年続きました。お局が原因で会社をやめたといっても過言じゃありません。うんざりです。

体験談2.

職場のお局様から「あなただけ机が片付いてない」「あなただけ行動が遅い」「こんな言われないと動かないひと初めて見たわ」などねちねちと指導のような悪口を言われ続け、ストレスの影響で薄毛になってしまいました。
病院で診てもらうと「ストレス性のうつ」と診断が。その後退職することになったのですが、退職する段になっても相変わらずいじめが続き、追い込まれました。ほかの社員からも腫れ物あつかいです。
いまにして思えば訴えたらよかったのかもしれません、そういった機転をきかせる余裕もありませんでした。

お局に絡まれたときの対応

嫌味を言うお局
お局のターゲットになってしまい、嫌味を言われたり嫌がらせを受けた場合、カッとなって反撃したくなる気持ちもよくわかります。ですが一度腹の中でこらえて、冷静になりましょう。

ポイントは、真正面から相手をしないことです。たとえお局が一方的に絡んできたように思えて、我慢できずにやり返してしまえば、周囲の人たちから同情を受けるどころか「お局と同じで感情が昂ぶりやすい人なのかな」と同列扱いされてしまう危険もあります。

喧嘩を買ってしまったばかりにお局が一層ヒートアップしてしまえば「喧嘩両成敗」という納得しづらい結果になることも想像できます。

お局と同レベルに見られるのは嫌だな…

・無視する、相手にしない

あくまでお局のマウントにカッとならずに「そもそも相手にしない」ということができれば大人の対応と言えます。ただし相手も調子にのって言いたい放題になってくる恐れがあります。

・毅然とした態度で問い返す、言われた言葉を繰り返す

「え、今なんとおっしゃったんですか?」
「○○さんは私がとろい、と思われてるんですね 」

無視できないならば「自分自身、何を言ってるのか理解されているのですか?」と冷静な問いかけをすることも有効でしょう。相手も「この子は言っても言い返してくる奴だ」と認識すれば、徐々に言い出しづらくなってきます。

・感謝を伝える

「ご指摘ありがとうございます」
「そのように教えてもらえるとすごく助かります」

至らない自分を叱ってもらったことにお礼を述べるというのも手です。あくまで悪い受け取り方をしない、という姿勢を続ければ、お局も人間ですから心をひらく可能性があります。

ときには相談を

上司に相談する女性社員
「彼女から受けている嫌がらせで、仕事が進まずに困っている」

あまりにもしつこく嫌がらせをしてきて仕事に支障をきたすようになったり、精神的に辛くなってきたら自分の中だけで解決しようとせずに他者に相談することも必要でしょう。

ここでのポイントは、状況にもよるのですが、相談する相手を「男性社員の○○さんにだけ相談してみる」「直属の上司に限る」など一定のルールを敷くことです。

思いつく人を手当たり次第に相談相手に巻き込むと、どこでお局の耳に入るかわかりません。ですが相談相手を絞っているなら、万が一話が漏れたときのルートも把握しやすい、というメリットがあります。

ですがお局というのは、えてして男性の前では猫を被ったり、本来の性格を隠していることが多いものです。そのため上司に話しても「考え過ぎじゃない?」「小学生の喧嘩じゃないんだから」などと取り合ってもらえないかもしれません。

そういった「相手にして貰えない」状況を回避するためには、できるだけ「嫌がらせの動かぬ証拠」が必要ですが、これがなかなか出てこないのもお局の特徴。

「証拠集め」は必要。だけど現実は…

どうしても我慢ならない場合、上司に相談するほか、役員に相談して部署替えをしてもらうためだったり、公的機関に相談するための準備が必要です。

その準備が証拠集めなのですが、簡単ではありません。

・他の人と、あいさつ時の声のトーンが違う
・ささいなミスを、休憩室などで吹聴する
・他の人がいないところでチクリと嫌味を言う
・電話の取り方で揚げ足を取る

など、“意地悪”とも”指導”とも受け取れる、絶妙なポイントを突くところがまさに「お局」といわれる理由です。

・日々言われた嫌味を日記に記録する
・ボイスレコーダーをポケットに忍ばせておく
・ストレス性の疾病になった場合、医師の診断書を貰っておく

こういった自衛も必要ということです。

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おわりに

人間関係を悪くする人物が一人いるだけで、職場の居心地は180度変わります。業務内容よりも、人間関係にストレスを感じることも多いでしょう。

この危機をどう乗り越えるか、あなたの助けになっていましたでしょうか?

私たちがやるべきことはシンプルに言えば

・自分から相手に働きかけるか

・自分が変わるか

の2択しかありません。あなたは、どうしたいですか?

こうして対応や対策を見てみるだけでも「業務と関係ないことで社員が疲弊していく」のがわかりますね…しんどい…やはり退職理由ダントツが人間関係というのも頷けます

関連記事:退職理由トップは人間関係。「どこで働くか」でなく「誰と働くか」がわかる記事

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