退職代行サービスに申し込む前に準備しておくといい6つのこと

職場や日常生活の中のストレス・トラブル等が原因で、心身が辛いと感じている人は、取り返しのつかない事態になる前に、会社を辞めることを何より優先させるべきです。

退職代行サービスを利用すれば即日にでも退職することができます。

しかし心身にまだ余裕がある人は、何の準備もせずにすぐに退職してしまうよりも、いくつかの準備をしておいた方が、後々楽になることは確かです。

退職代行サービスに申し込んで、実際に業者が動き出すと、あっという間に退職できてしまいます。

会社の対応にもよりますが、即日で退職できるケースも少なくありません。

一度退職すると会社に顔を出しにくくなります。

確認したい情報や、やっておきたかった手続きなどを後からやるのは、難しくなると考えておいた方がいいでしょう。

そのため、退職前に余裕があるのであれば、以下の6つのことを事前にやっておくことをおすすめします。

必要な私物は事前に持ち帰っておこう

デスク

退職代行業者に依頼をすれば、業者から会社に対して「私物は郵送してください」「私物は処分してください」といった連絡をすることができます。

ほとんどのケースでは郵送で対応してくれますが、対応するかどうかは会社が決めることなので、拒否される可能性はゼロではありません。

また処分を依頼した場合にも、あとから「あ!あれは郵送してもらっておけばよかった!」と必要なものを思い出す可能性もあります。

こうした事態を確実に回避したいのであれば、事前に今後使うもの、必要になるものを選別しておいて、自宅に持ち帰っておきましょう。

有給休暇がどれくらい残っているか、確認しておこう

有給休暇をあまり取得してこなかった人は、かなりの日数が溜まっているはずです。

これを残したまま退職してしまうと、せっかく支給されるはずの給料を捨ててしまうことになります。

日数を把握できていれば、有給休暇を消化しきった時期に退職日を設定できるので、無駄がありません。

といっても、多くのケースでは有給休暇を消化してから退職したい旨を伝えておけば、消化しきったタイミングで退職の手続きを進めてもらうことが可能です。

事前の日数の把握は、あくまで保険です。

会社に借金がある人は、借入状況を正確に把握しておこう

退職後の生活資金に不安がない場合は必要ありませんが、お金の不安があって、かつ従業員貸付制度などを使って会社からお金を借りている人は、現在の借入状況を正確に把握しておきましょう。

その方がトラブル回避や退職後のお金の使い方などの面で安心できます。

借入状況を確認する際は、総務や経理の担当者に書類を発行してもらうなど、形に残る方法をとるようにします。

これにより、あとから「思っていた金額と違う……」となる事態を防ぐことができます。

クレジットカードや引越しが必要な人は手続きを終えておこう

クレジットカードの受付

初めて会社を辞める人はまだ実感したことがないかもしれませんが、「会社員」は世間的にものすごく信用度が高いとされています。

そのため会社勤めをしているというだけで、クレジットカードを作ることができたり、引越し先の不動産屋さんや、大家さんに信用されたりします。

一方で、会社を辞めて「無職」になった人への信用度は、残念ながら非常に低くなります。

クレジットカードの審査に通らない可能性も高くなりますし、無職であることを理由に入居を断られるケースも起こり得ます。

そのため、クレジットカードや引越しが必要な人は、会社員であるうちに手続きを済ませておくほうがいいでしょう。

なお、退職まで時間がないという人は、クレジットカードに関しては即日で発行してくれるところもたくさんあるので、インターネットで調べてみてください。

引き継ぎ内容を書類にまとめておこう

「上司は大嫌いだけど、自分が突然辞めたら同僚に業務のしわ寄せがいくだろうな……そのとき引き継ぎが全くないと、困るだろうな……」

職場には不満がたくさんあっても、一緒に辛い思いをしたり、愚痴を言い合ったりした仲間には、突然辞めることについて申し訳ない気持ちがある。

そんな人は少なくありません。

仲間への負担を最小限にしたいと考えるのであれば、自分が辞めたあとのために、事前に引き継ぎ内容を書類にまとめておくといいでしょう。

その際は引き継ぎ書類を用意していることを退職代行業者に伝え、確実に活用してもらえるようにしましょう。

公的保障の支給を受けたい場合は、事前に条件を確認しておこう

チェックリスト

雇用保険の失業給付、社会保険の傷病手当金など、公的保障の支給を受けるには一定の条件を満たしておく必要があります。

そのため、もし公的保障の支給を受けたい場合は、事前に条件を確認しておきましょう。

なお、「支給を受けられなくても(減額されても)構わない。とにかく今すぐ退職したい」という場合は、条件を満たしている必要はありません。

退職代行サービスを活用して、スムーズに退職しましょう。

まとめ

ここで紹介した6つのことは、あくまで「やっておいてもいい」レベルの話です。やらなくても退職はできます。

後のことは、後で考えれば大丈夫。

職場や日常生活の中のストレス・トラブルなどが原因で心身に支障が出ている人は、こうした準備などよりも、まずは自分を守ることを優先してください。

退職代行サービスに申し込んだ後にやることは、退職代行サービスを申し込んだ後にやるべき4つのことにまとめていますので、こちらも参考にしてください。

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