ストーカー被害により退職に追い込まれた斎藤様(20代女性)

お名前:斎藤 翔子 様(仮名)
ご年齢:20代後半
前職:個人経営飲食店 パート従業員 年収約300万円
現職:パソコンメーカー 総務経理社員 年収約350万円

大学卒業後、実家から近い個人経営の飲食店でパートで働かれていらっしゃった斎藤様。正社員ではありませんでしたが、幼いころからのあこがれであったレストランのウエイトレスという仕事を楽しんでされていらっしゃいました。
しかし、働き始めて1年ほどで常連客の男性がストーカー化します。出勤の日には必ず来店して声をかけるようになり、仕事終わりの待ち伏せや自宅の特定まで。やがて怖くなり斎藤様は出勤できなくなってしまいます。紆余曲折あったのちに斎藤様は退職をすることになってしまいます。
しばらく休んだあと、現在はストーカー被害も落ち着き、パソコンメーカーに正社員として再就職。なんとか安心して働ける環境に戻ることができました。

インタビュー

前職を教えてください。

レストランのフロア係です。ウエイトレスですね。
パートで勤めていましたが、ほぼフルタイムでしたので社会保険にも入っていました。

子どものころからなりたかった職業だったと聞いております。

はい。そうです。
小さいころに「制服がかわいいからやってみたい」と思ったのがきっかけで、大人になって仕事内容を理解したうえでも自分は接客は得意だと考えて、地元でかなり探して就職した職業でした。

その前職を退職された理由は何でしょうか。

ストーカー被害です。
常連客の方がいらっしゃったのですが、だんだんと私がシフトに入っているときを狙って来店されるようになり、最終的に仕事終わりの出待ちや尾行などエスカレートしていきました。

大変ですね。相当怖かったのではないですか。

えぇ。本当にそうです。
今だからこそ少し落ち着いて話せますが、当時は何も言えず何も抵抗できず、ただただ怖がっていました。

それが退職の原因ということでしょうか。

はい。
私も尾行されていることに気づいて自宅が特定されたのではないかと思ったときに、さすがに不安がピークに達して店長や家族に相談したのですが、店長がやんわりと注意してもストーカー行為がやむことはなく、両親が警察にも相談したのですが、来店頻度や尾行などが通常に行う行動の範囲内と言えなくもないことと明確な被害が出ていないことからまともに相手をしてもらえませんでした。私からすれば明らかにストーカーのようなことをしてくるのですが、直接話しかけられることが店外では無く、メールやLINEを伝えてもいなかったのでストーカー行為の認定が難しかったようです。
その後もそれ以上はストーカー行為はエスカレートせず、しかし止まることはなく、ただ「その人を良く見かける」という状況が続き、私の不安感だけが募っていきました。
怖くなってだんだんと仕事に行きづらくなり、家族とも相談した結果、結局私のほうが退職することになりました。

つらいですね…。その後はすぐに転職されたのですか?

いいえ。
そのショックもあってまいってしまって、しばらく休みました。
そのときに給付金申請サポートを受けさせていただきました。
その節は助かりました。ありがとうございました。

お役に立てて光栄です。それで現在の職場に転職されたのですね。

はい。
それも就活サポートで相談しまして、再就職する前に給付金を受けながら経理の勉強をしておき、それから経理関係の正社員として今のパソコンメーカーに就職しました。

今の職場はいかがですか。

落ち着いて働けていて、充実しています。
始めての仕事内容で慣れないことも多いですが、同僚の皆さんが良い方ばかりでよく手伝ってもらえますので、助かっています。

無事に安心して働ける環境を見つけられたようでなによりです。

はい。あんなことがあってからでも、落ち着いて働ける状態に戻れたのは支援会の皆様のサポートのおかげです。本当にありがとうございました。

こちらこそ貴重なお話をいただきありがとうございました。今後も何かございましたらご連絡ください。今後も安心して働けるようにお祈りしております。

ありがとうございました。

まとめ

長年の夢だったレストランでウエイトレスとして働かれていた斎藤様。常連客の1人がストーカー化してしまったことで、仕事自体に問題はなかったのに退職を余儀なくされてしまいます。

斎藤様は、給付金申請サポートをお受けいただいて2年近く休まれ、その期間中に経理の勉強をされて転職されました。現在は、ストーカー被害も落ち着き安心して働けているそうです。今後も安心してお仕事ができるようお祈りしております。

全国退職者支援会では、今後も現職よりもよりご自分にあったお仕事に転職され充実した生活が送れるように、労働者の皆様をサポートしてまいります。そしてそれが結果として企業・事業者としてもミスマッチを減らすことに繋がると信じております。
ぜひ応援、ご協力お願い致します。

※本記事は実際のお電話での相談を元に読みやすく表現を調整して掲載いたしております。
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