全国的にコロナウィルスの感染者数が増え続けています。
一部の国では非常事態宣言を出し、日本も宣言を出すかどうかの瀬戸際です。
今回の影響を無視できるところは少なく、皆さまの働き方にも変化が生じているかと思います。
今回は特に、自宅待機/リモートワークをされる方に注目した内容です。当てはまる方は、ご一読くださると幸いです。
通勤電車の弊害
良くも悪くも、通勤の必要が無くなったのは「いいこと」ではないかと、支援会は考えています。
私たちは、通勤ラッシュ、満員電車には百害あって一利なしという意見を一貫しています。
満員電車のストレスには多くの研究データがあります。免疫力が落ちて病気になりやすく、寿命を縮め、さらにストレスコントロールもできず精神疲労が溜まりやすいなどです。
イギリスの有名な調査では「満員電車ストレスは、戦闘機のパイロットが受けるストレスより高い」というデータもあります。
さらに言えば、「駅のホームでとつぜん背中を押されるかもしれない不安」「痴漢をされるかもしれない不安」「痴漢と間違われるかもしれない不安」などと私たちは闘っています。
そして今回のコロナウィルスです。満員電車がどれだけ世のため人のためにならないかは、これで証明されたようなものではないでしょうか。
この機会に、働き方が切り替わらざるを得ない状況は、「不幸中の幸い」ではないかとすら思えます。
そんな中で「強制的に働き方が切り替わらざるを得なくなった方々」は、現状をどのように受け止めていらっしゃるでしょうか。また通勤時間が無くなって「空いた時間」は、どのように使ってらっしゃるでしょうか。
リモートワークの方
今回の件で、多くの社員をリモートワークに切り替えることができる企業は、立派だと思います。
日本にはもともと「根性論」がはびこっていますから、時代が変わったのだなとすこし胸をなで下ろしました。
通勤時間が大幅に浮いた方や、職場の人たちと会わなくて済むと安堵している方など、さまざまな思いの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
せっかくなので、浮いた時間があれば、ここで働き方を振り返ってみるのはいかがでしょうか。
自宅勤務であれば、監視のない状況だと思います。もしもリモートワークになってから精神的に楽になっているのなら、業務内容でなく、人間関係などの重圧があなたのストレスになっていた可能性は無いでしょうか?
あるいは、「会社からの電話が怖くなった」という声もあります。自室にいながら着信が入るのは、監視されているよりも心臓に悪いと思います。サボっているつもりもないのに、サボりの確認のようでドキドキする気持ちはよく分かります。
そんな場合も、いま一度自分が健全に働いているかどうか、ゆっくり考える機会だと思います。
私がはじめて勤めた会社で駐車場の機械修理を担当していたときは、「待機当番」といって夜中だろうと関係なく電話がかかってきました。当時は着信に気づくよう、自然と眠りも浅くなりましたし、あまり寝た気がしませんでした。
自宅待機の方
業務が極端に減ったため、自宅待機を命令されている方も中にはいらっしゃいます。
給与が何割保証されるのかは、会社によってバラつきがあるようです。会社としても、私たち会社員としても、非常に厳しい時期だと思います。ですがここで焦ってはいけません。
焦って副業バイトなどを探すよりも、できれば優先してほしいことがあります。それは最低1日2日だけでも結構なので「自分と向き合う時間」を取ってみてほしい、ということです。
例えば、自宅待機で「家族との時間」が増え、不安とは別になんとなく日々のやる気が充実している感覚はないでしょうか。
例えば、睡眠時間が確保できたことでなんとなく1日の調子がいい、ということはないでしょうか。
とつぜん出来たこの時間は、自分にとって何が大切かを考えられる良い時期だと思います。
収入がなく生活できないのは辛く深刻なことです。しかしこんなときだからこそ自分が働きすぎていなかったか、想像以上のストレスにさらされていなかったかといった、ワークライフバランスを見つめ直すきっかけにしてみて欲しいのです。
それこそ、心療内科を予約してこれまで職場で抱いていた心労を話してみる、というのも手です。もちろん支援会の無料相談窓口でお話いただくのも結構です。
数ヶ月前に一度ご相談いただいた方が、今月に入り再び相談に来られたことがあります。「ストレスなど、私には関係のないものだと思っていた。しかし最近になって症状が酷くなった。今から入会は出来るか」といった内容です。
このようなケースは今回だけではありません。経験上「意外と大丈夫」は、もう大丈夫のボーダーラインを超えていることがよくあります。どうかご自愛ください。
いまだから相談相手がいます
混乱極まるなか、100人いれば100通りの悩みがあると思います。子どもが休校になった都合上、家事育児など多忙をきわめる方もいらっしゃると思います。
支援会であれば、皆さまのご都合に寄り添った対応が可能です。深夜・早朝土日問わず、いつでもご相談を下さい。お返事まで数時間〜1日程度お時間をいただきますが、適切な内容を返答させていただきます。
今回のような非常事態宣言に限りなく近い状況は、私たちが生きている中で無かったことです。いつもと異なる厳しい時期だからこそ、目の前の仕事と家庭のことで精一杯だったところから1歩引いて将来について考える機会を持つ、いいタイミングではないでしょうか。
「考えておくのが遅かった・・・」と諦めるのは早いです。なにせ支援会の立ち上げは2018年6月です。今この時期だからこそよき相談相手がいた、と前向きに捉えてほしいと思います。
支援会は職場で思い悩む皆さまの味方であり続けます。今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。