突発的な事故により惜しまれながら退職した佐野様(40代男性)

お名前:佐野 義人 様(仮名)
ご年齢:40代中盤
前職:大手建設会社 現場監督 年収約800万円
現職:中規模建設会社 営業企画 年収約600万円

大学は建設科を卒業して、順調に建設業界でキャリアを積まれていた佐野様。大手建設会社で現場監督として働かれていらっしゃいました。学校や公民館やレジャー施設など大規模な建設物を中心として施工する会社で、かなり大きな金額にも関わる重要な立場でした。
そんな責任ある立場ながらも順調に歩まれていた佐野様に訪れたのは、通勤時の交通事故でした。かなりの大事故で一時は生死の間をさまよいます。一命をとりとめた佐野様でしたが後遺症で下半身に麻痺が残り、1年以上にわたるリハビリ生活が続きました。
その間、会社も回復を待ってくれていたのですが、就業規則上1年以上の休職期間がとれず、上司からも辞めてほしくはないと言われながら退職となりました。
その後、現在は別の建設会社に内勤の営業企画職として転職。車いす生活をしながらも好きだった建設業界で引き続きバリバリと働かれていらっしゃいます。

インタビュー

前職を教えてください。

建設会社で現場監督をしていました。公共工事の箱物が中心で、大きな案件をよく担当していました。

大きな建物の責任者というですね。かなりの重責だったのではないでしょうか。

そうですね。
大人数を収容するような施設が多かったですし、ミスがあると人命にかかわりますのでかなり重圧ではありましたね。
ただそれとともにやりがいも感じていました。一緒に働いてくれる人たちも良い方ばかりでしたので、楽しんで仕事をしていました。

その前職を退職された理由が交通事故ということですね。

はい。そうです。
こちらは交差点で信号待ちをしていただけなのですが、突然に突っ込んできた車にはねられまして。一時は三途の川が見えたのですが、閻魔様に「まだ来るな」と言われて仕方なく戻ってきてしまいました。笑

明るくお話されるんですね。笑

はい。笑
しめっぽく話をしても仕方ありませんので、自己紹介するときには必ず明るく事故の話をするようにしています。
くよくよしたり何か後悔してもしかたありませんので。今はこれも運命と受け入れて前を向いて生活しています。

その後はすぐに退職されたのですか?

いいえ。
かなり会社で重要なポジションだったこともあり、しばらく休んだら復帰してほしいと言われて、医師も回復のめどがいつごろか分からないということだったので、復帰する予定で休職させてもらって治療に専念していました。
ただ、それが3か月半年と続いていき、結局リハビリも含めて1年以上続きまして。
会社の就業規則に書かれている休職期間の1年が満了することになり、会社と話し合った結果、退職をすることになりました。

それはつらかったのではないですか。

そうですね。
ケガをしたときよりも退職するときはつらかったですね。これは会社側としても同じだったようで、直属の上司からは直接会って退職手続きの話をしながら惜しまれ、社長からも電話がかかってきて惜しまれ、という状況でした。
お互いに辞めたくなかったのですが、会社組織としては他の社員とのバランスや経費を考えると難しいという結論で、退職するしかありませんでした。

その後に支援会にご連絡いただいたのでしたね。

はい。そうです。
実はそれまでの1年間は会社から休業の保障として100%の給与が出ていて、かなりありがたかったのですが、退職に伴いそれがなくなるということで、その後の生活をどうしたものかとご相談させていただきました。
給付金申請サポートを受けて退職後もさらに1年以上給付金が受けられたので安心して生活できました。その節はありがとうございました。

いえいえ。こちらこそありがとうございました。それでその後は現在の職場に転職されたのですね。

はい。そうです。
それも就活サポートを受けて転職しました。
結局ご覧の通り車いす生活となってしまいましたので、その状況で就職活動をするのは初めての経験だらけで、かなり助けていただきました。

今の職場はいかがですか。

とても楽しく充実しています。
今は建設会社で営業企画をしています。つまり提案を考えて接待なども含めて対応して仕事をとってくる役割です。
建設業界に戻りたかったけれども体が思うように動かないという問題を見事に解決するマッチングをしていただき、本当に感謝しています。

そこまで言っていただけてうれしいです。

はい。支援会の皆様のサポートのおかげでここまで復活できました。感謝しています。

本日はご対応ありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしております。

こちらこそありがとうございました。

まとめ

大手建設会社でかなり重要なポジションを任されていた佐野様。仕事そのものは全くの順風満帆だったところへ、交通事故で下半身が不自由な状態となり、回復に努めますが1年経っても復帰はかなわず、惜しまれながらも退職となってしまいます。

佐野様は、退職後は給付金申請サポートをお受けいただいてさらに治療に専念されたあと、就活サポートを受けて転職されました。車いす生活でも働ける場所を建設業界で見つけ出し、改めてキャリアを積み上げられていらっしゃいます。

全国退職者支援会では、今後も現職よりもよりご自分にあったお仕事に転職され充実した生活が送れるように、労働者の皆様をサポートしてまいります。そしてそれが結果として企業・事業者としてもミスマッチを減らすことに繋がると信じております。
ぜひ応援、ご協力お願い致します。

※本記事は実際のお電話での相談を元に読みやすく表現を調整して掲載いたしております。
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