仕事上のミスを異様なまでに責め立てられていた近藤様(40代男性)

お名前:近藤 政義 様(仮名)
ご年齢:40代後半
前職:運送会社 トラックドライバー 年収約400万円
現職:公営バス 運転手 年収約300万円

大学卒業後、20代は営業職や飲食店員などを転々として、最終的にトラックドライバーとして10年以上長く勤められていた近藤様。ある日、頼まれて手伝った事務書類上の間違いにより、会社が損失を出してしまいます。人手が足りなくて仕方なく手伝ったのに、そのミスによりそれ以降ことあるごとに思い出したように掘り起こして叱責される状況になります。
やがて肩身が狭くなってきたと感じた近藤様は退職。現在は、公営のバス運転手として転職。職場の雰囲気も仕事の安定性としても落ち着いて安心してお仕事ができているようです。

インタビュー

前職を教えてください。

物流会社でトラックドライバーをしていました。

物流のトラックドライバーは激務だとお聞きしますが、やはり大変だったのでしょうか。

はい。その通りです。
休憩も思ったようにとれませんし、座り続けていると腰も痛くなりますし、なにより一番きつかったのは、過積載などの法律違反を平気で強要されることでした。
実際危険ですし、運転に気も使いますので精神的に疲れます。

法律違反を会社がさせていたということですね。とんでもないですね…。

はい。本当にそうです。
今は時代も変わって同様の事案はいくぶん減ってきているようですが、「そうでもしないと利益が出ない」と経営者は問題を責任転嫁してきます。あれはきつかったですね…。

本当に大変ですね。

はい。それもあってもともと疲弊していたのですが、おまけにある事件が起きて退職が決定的になりました。

事件というのは何でしょうか?

私がその日の仕事を終えて事業所に戻ったところ、社内で発注処理のための書類作業が残っていて、内勤の方が忙しくされていました。
そのとき、頼まれてその作業をお手伝いしたのですが、それが良くなかったようで…。
その手伝った内容でミスをしてしまい、会社にかなりの金額の損害を与えてしまいました。

それはまた大変な状況ですね。

はい。
そのときは確かに私も悪かったので誠心誠意の謝罪をしたのですが、その後は、事業所に私がいると何かあるたびに、しまいには会うたびに、そのときのミスを引き合いに出されて指摘というか嫌味を言われるようになりました。
確かにミスはしましたが、本業でないものを手伝った結果でそのように言われ続けることには納得がいかず、私が不満げな態度をしていると、だんだんと溝ができ雰囲気が悪くなってきました。
私は1日中事業所にいるわけではないのですが、毎日必ず事業所に戻って報告していましたので、毎日お決まりのようにほじくり返して責められることが耐えられなくなりました。
それで退職を決めた次第です。

もしかすると退職をさせたかったのかもしれませんね。

そうですね。退職させるためにはめられたのかもしれないと今は思います。

その後はすぐに転職されたのですか?

いいえ。
給付金申請サポートを受けて2年近く休みました。
前職でのダメージが大きかったので、アドバイスいただいた通り、しっかりと休みました。
それから再就職活動を始めて、それも就活サポートにもご相談させていただきました。

それで現在の職場に転職されたのですね。

はい。
結局就活サポートから紹介いただいたお仕事ではなかったのですが、たまたま住んでいる自治体の市民バスの運転手の募集があり、第二種運転免許の取得費用も負担してくれるということでしたので応募しました。
トラックドライバーとして大型自動車の経験が長かったこともあって、比較的スムーズに話が進みまして、再就職することになりました。

それから第二種運転免許を取得されて、今のお仕事をされているということですね。

そうです。

今のお仕事はいかがですか。

公営ということもあって、とても安心して働けるので良かったです。
他の運転手の方も仕事終わりには同じ事業所に戻ってこられるので、その同僚の方とも話をするのですが、みなさんとても良い方で人間関係も以前よりストレスがありません。
今の職場に変われて良かったです。

働きやすい環境を見つけられたようでなによりです。

はい。皆様のサポートのおかげです。ありがとうございました。

こちらこそ本日はご協力ありがとうございました。今後のご多幸をお祈りしております。

ありがとうございました。

まとめ

トラックドライバーとして10年以上を務めてきた近藤様。もともとハードなお仕事で不満があったところ、さらに他人の仕事を手伝ってミスをしてしまい、それをきっかけに上司や同僚と険悪な雰囲気になってしまいます。

そのストレスが体調不良にも表れてきた近藤様は、給付金申請サポートをお受けいただき2年近くゆっくりと休んだあと、改めて再就職をされました。現在は、公営バスの運転手として地域の方を運ぶお仕事をされていらっしゃるそうです。毎日仕事に行くのが楽しくなってきたとお話されていたのが印象的でした。これからも充実したお仕事と生活を送っていただきたいと思います。

全国退職者支援会では、今後も現職よりもよりご自分にあったお仕事に転職され充実した生活が送れるように、労働者の皆様をサポートしてまいります。そしてそれが結果として企業・事業者としてもミスマッチを減らすことに繋がると信じております。
ぜひ応援、ご協力お願い致します。

※本記事は実際のお電話での相談を元に読みやすく表現を調整して掲載いたしております。
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