医療現場の限界を感じ平穏を求めて転職した阿部様(30代女性)

お名前:阿部 沙也加 様(仮名)
ご年齢:30代中盤
前職:大規模病院 看護師 年収約400万円
現職:中規模クリーニングショップチェーン 総合職 年収約350万円

看護学校を卒業後看護師を続けていた阿部様。特に大きな問題はなく勤められていましたが、だんだんと医療や自身の無力さを感じるようになりストレスを抱え始めます。
結局、看護師をやめようと決意して退職。
次の仕事を決めないまま退職されましたが、ハローワークで募集をしていた地元のクリーニングショップチェーンに転職。落ち着いた生活を取り戻しました。

インタビュー

前職を教えてください。

地元の大きな病院で看護師をしていました。

重要なお仕事ですね。

はい。その通りでして倫理観も責任も求められる毎日でした。
その事自体は自分でもよくわかっているつもりで、10年以上愚痴も言わずに頑張ってきたのですが、ある日ふと自分に自信がなくなったんですよね。

それが前職を退職された理由でしょうか。

そうです。皮膚科など落ち着いた診療科なら良かったのかもしれませんが、長期の入院患者様と対応することもそして人の死にも対面することの多い現場でした。
幸か不幸か毎回ひどく落ち込むということはなかったのですが、数年前の自身の父親の死をきっかけに、だんだんと「これを毎日続けていて、社会的にはなにか改善しているのだろうか」「死ぬことが決まっている患者様の世話をすることの意味」などを終始考え続けるようになりまして、自分の仕事に意味を感じられなくなりました。
もちろん、客観的には重要なことで意味はありその説明もできます。それを頭では理解できるのですが、心が追いつかなくなりました。
それをきっかけに、看護師という仕事を辞めたいと思うようになり退職しました。

おつらい状況ですね。その後はすぐに転職されたのですか?

いいえ。
そのときは体の調子も悪かったので、通院をはじめまして、治療もかねて1年ほど休みました。その間は、給付金申請サポートサービスを受けさせていただきました。
しばらく休んだ後、ハローワークで、今度は落ち着いて働ける仕事がしたいと考えて就職活動をしていましたら、地元のクリーニングチェーンが、「事務仕事が中心の総合職」という仕事を募集されていましたので応募しました。

それが現在の職場なのですね。

はい。
中堅で比較的大きなクリーニングチェーンなのですが、その本部でのお仕事です。
前職では、かなり使命感を持って毎日緊張して過ごしていましたが、今度は毎日の仕事内容が安定していて「こなすだけ」になりました。
人によっては面白くない仕事なのかもしれませんが、私としては求めていた環境そのもので気に入っています。

良かったです。ご自分に合っていれば無理をされる必要はないですよね。

そうですね。
日々がこんなに落ち着いて過ごせるのは15年以上ぶりで、毎日幸せを噛み締めています。
これも支援会の皆様のサポートのおかげです。ありがとうございました。

お役に立てているようで嬉しく思います。本日はありがとうございました。

はい。また何かありましたらご連絡差し上げます。ありがとうございました。

まとめ

毎日忙しく真剣に看護師として働かれていた阿部様。しかしその結果、10年以上してから自分の無力感にさいなまれるようになります。

阿部様は、看護師を辞める決意をし、給付金申請サポートをお受けいただいてしばらく休んだあと、全く違うお仕事に転職されました。その結果、今度は落ち着いたお仕事に転職ができ、現在は毎日の平穏な幸せを感じていただいているようです。

全国退職者支援会では、今後も現職よりもよりご自分にあったお仕事に転職され充実した生活が送れるように、労働者の皆様をサポートしてまいります。そしてそれが結果として企業・事業者としてもミスマッチを減らすことに繋がると信じております。
ぜひ応援、ご協力お願い致します。

※本記事は実際のお電話での相談を元に読みやすく表現を調整して掲載いたしております。
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