現場から研究職へ転身した木村様(30代男性)

お名前:木村 智也 様(仮名)
ご年齢:30代後半
前職:小規模工務店 電気工事士 年収約350万円
現職:大手電機メーカー 研究職 年収約400万円

長年勤めてきた地元の工務店が社長の年齢や健康状態の問題で廃業することになった山本様。再就職先を斡旋してもらうことにも失敗し、40歳近くになって突然正社員から無職に。
そんな状況の中で支援会にご相談いただき、実は過去に特許を申請していたことが注目され大手電機メーカーに研究職として転職されました。幼少期からの夢が叶ったそうで生き生きと働いていらっしゃいます。

インタビュー

前職を教えていただけますか。

地元の小さな工務店で電気工事士をしていました。地元の国立大学を卒業して新卒で入社していましたので15年以上20年近く働いていたことになります。働いていた当時はそのまま定年まで働くのだと思っていました。

定年を待たずに退職された理由は何でしょうか。

自分から退職したのではなくて、社長が高齢になっても跡を継ぐ人がいなかったので、会社が廃業することになってしまったんですよね。まさか廃業するとは思っていなかったので、朝礼で告げられたときにはとても驚きました。

青天の霹靂だったのですね。

まさにそうです。会社がなくなって寂しいという気持ちとともに、「明日からどうしよう」という気持ちが沸き上がってきててとても不安になったのを覚えています。

その後はすぐに転職されたのでしょうか。

すぐに転職したかったのですが、なかなか見つかりませんでした。
実は最初は会社のほうで転職先を斡旋してくれるという話だったのですが、社長が知り合いやツテをかなり使ってもほとんど決まらなかったようで、こう言ってはなんですが、全く役に立ちませんでした。
これまで何十年も地元でやってきた社長が奔走しても再就職先が見つからないのに、社員が個人で自力で探して見つかるわけがないですよね。

それで支援会にご相談いただいたのですね。

はい。どうにかならないかと思ってご相談しました。
それで紹介いただいたアドバイザー様から「ご自分の強みを教えてください」と根堀り葉掘り聞かれまして、「そういえば」と思い出したのが過去の特許出願でした。結局いずれも登録費用などの工面ができず特許権を持っていたわけではないのですが、「それが強みです」と言われてハッとしましたね。
実は小学生のころからずっと発明家になりたいと思っていまして、大学生になって時間ができたときに色々と考えて複数の特許を出願していたんですよね。その後就職してからは、自分の中では若気の至りでいわゆる”黒歴史”だと思っていましたので、それが評価されるとは思ってもいませんでした。

それで現在の職場に採用が決まったのですね。

はい。特許出願した内容には本当に”ただとんでもないだけ”のものもあって恥ずかしいんですが、電気系や電子系のものもありまして、その内容と心意気を気に入っていただいたそうで、あれよあれよという間に電機メーカーから研究職で内定が出ていました。当然ながら、かなり異例だそうです。
背景としては、アジア中心の海外メーカーに研究職の方が片っぱしから引き抜かれていたそうで、商品開発も含めて研究戦力の補充が急務だったみたいです。

今の職場はいかがですか。

とても充実しています。
これまで大きな企業で勤務したことがなかったので、業務内容以上に仕事の進め方そのものから驚きの連続ですが、面倒見の良い先輩方にサポートしていただいて、楽しんで仕事ができています。年下の先輩に教わることも多いのですが、良くしていただいています。何にしても、幼いころから好きだった”発明”に没頭できる環境は、ただただ嬉しいですね。
しかもそれだけでなくて、地方から40歳手前になって初めて上京して1年近く経ち、私生活も充実したように感じています。これまでずっと独身で、そのまま一生を終えるのかと漠然と考えていたのですが、思いがけないきっかけがありまして、その独身生活ももうすぐ終わりそうなんですよ。笑

お仕事だけでなく人生も充実されているのですね。

はい。支援会の皆様のサポートのおかげです。本当にありがとうございました。

私たちも本当に嬉しく思います。本日はありがとうございました。

また何かあれば協力させていただきますね。ありがとうございました!

まとめ

長年勤めた先の突然の廃業で退職を余儀なくされた木村様。職場は次の仕事を斡旋してくれようとはしますが、それも失敗に終わり、危うく路頭に迷いそうになります。

木村様は、突然のことでショックもあり給付金申請サポートをお受けいただいて半年ほど休んだあと、就活サポートを受けていただき転職されました。大手メーカーで子供の頃からの夢を叶えることができたと、とても楽しそうに働かれていらっしゃいます。

全国退職者支援会では、今後も現職よりもよりご自分にあったお仕事に転職され充実した生活が送れるように、労働者の皆様をサポートしてまいります。そしてそれが結果として企業・事業者としてもミスマッチを減らすことに繋がると信じております。
ぜひ応援、ご協力お願い致します。

※本記事は実際のお電話での相談を元に読みやすく表現を調整して掲載いたしております。
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