保育の現場がいじめの現場だった田中様(40代女性)

お名前:田中 由紀 様(仮名)
ご年齢:40代前半
前職:公立認可保育園 保育士 年収約330万円
現職:私立幼保連携型認定こども園 保育教諭 年収約400万円

大卒で就職後、結婚を機に一度退職し20代は専業主婦をしていた田中様。その後、お子様が手がかからなくなった30代中盤から保育士として働き始めました。
しかしその職場がとんでもない地獄絵図。職場では職員同士のいじめが横行しており、やがて田中様もそのターゲットとなってしまいます。
なんとかそこから抜け出して転職された田中様でしたが、現在は充実した環境でお仕事をされているようです。

インタビュー

前職を教えてください。

前職は、保育士をしていました。現職も保育士ですが、正確には保育教諭という職種です。

保育士といえば一般的には聖母のようなイメージがありますが、前職はそうではなかったようですね。

はい。それはもうとんでもない職場でした。
つらいとか大変とか言う問題ではなく、異常でした。

「異常」ですか。

はい。「異常」です。
保育の現場としても、人が足りていなくて子ども全員の様子を見られていないということもありましたが、それ以上に異常な事態がありました。

何があったのですか?

いじめです。
保育園や幼稚園での子ども同士のいじめが最近話題になり始めましたが、そうではなく職員同士のいじめです。
子どもの目の前でもいじめをされるので、子どもに悪影響がないかも気になってしまうほどです。

どのようないじめがあったのでしょうか。

小学校や中学校でよく聞くような、靴が隠されたり文房具がゴミ箱に入っていたりは日常茶飯事でした。給食は敷地内の炊事室で作っていたのですが、その炊事室に1人になったタイミングで外から鍵をかけられ閉じ込められたこともあります。

こう言って良いのか分かりませんが「小学生以下」ですね…。

本当にそのとおりです。
いい年した大人が、小学校でも最近見かけないようないじめをしているのです。
しかも預かっている子どもたちに見えるところでも。
私たち自身にも問題なのは当然ですが、子どもに悪影響を与える教育になってしまっているのは許せなかったですね…。

最終的には退職されたのですね。

はい。最初はその状況を改善しようとしたのですが、園長もいじめに加わっている加害者だったので、これはもう改善のしようがないとあきらめ、退職しました。
退職した今も気がかりですが、それでも私は私の人生を無駄に過ごすわけにはいきません。ましてや自分に危害を加える人と一緒に仕事はできませんので転職をすることにしました。

転職先はすぐに見つかったのでしょうか。

そうですね。就活サポートに申し込んでから数ヶ月の時間はかかりましたが、比較的スムーズに見つけていただきました。

現在の職場を転職先に選んだ理由を教えてください。

もともと職種自体は変えずに転職を希望していたので保育士を探していたのですが、実は私は幼稚園教諭の免許も持っているんです。
詳しくない方はわからないかもしれませんが、保育士と幼稚園教諭とは別の免許なんです。
そしてこの両方を持っていると「保育教諭」という職業も選べます。
私自身は幼稚園教諭の免許は持っているものの、保育教諭になること、つまり3-5歳の子どもの教育をすることをそこまで求めていなかったのですが、転職アドバイザーさんの「保育教諭があなたに合っていると思う!」という強いアドバイスで保育教諭としての転職先を探しました。
その結果見つかったのが現在の職場です。

私立の幼保連携型認定こども園ですね。

はい。そうです。
今の職場は単に保育するだけでなく、リトミック(※)や体操なども取り入れ、情操教育にも力を入れた施設になっています。
単に預かって様子を見ているだけだった保育士時代とは全く違う毎日です。教育に力を入れているので、子どもたちが毎日目に見えて成長していく様子が分かって、本当に楽しいです。

充実した職場ですね。

本当に充実しています。
働いてみてから、転職アドバイザーさんが言っていた、私におすすめする理由がよく分かりました。
私はもともと「子どもが好きだから」と保育士になったのですが、それ以上に「成長する子どもを見るのが好き」だったんですね。自分でやってみて初めて気づきました。教育優先の今の職場は天職です。

お役に立てて良かったです。本日はありがとうございました。

いえ、こちらこそありがとうございました。自分でも知らなかった自分の適性を教えてもらえて本当に嬉しく思っています。今後も何かありましたらご相談させていただきますので、よろしくお願いいたします。

まとめ

大人のいじめというとんでもない事件が、子どもを預かる保育の現場で起きているという現実は、お話を聞くだけでも耐え難いものがあります。ましてや自分がそんな環境におかれたら、とてもつらいでしょう。

田中様は、運悪くそのような悪習のある職場に就職してしまい、やがて自分自身もそのいじめに巻き込まれてしまいます。しかし、その状況からなんとか抜け出そうと、支援会にご相談をいただきました。

その後就活サポートを受けて転職され、現在は保育教諭として私立の認定こども園で働かれています。今の職場は、幼児教育にかなり力を入れているとのことで、毎日忙しいそうですが子どもの成長が目に見えて分かるのが本当に嬉しいと話されていました。この天職で充実した日々を過ごしていってほしいと思います。

全国退職者支援会では、今後も現職よりもよりご自分にあったお仕事に転職され充実した生活が送れるように、労働者の皆様をサポートしてまいります。そしてそれが結果として企業・事業者としてもミスマッチを減らすことに繋がると信じております。
ぜひ応援、ご協力お願い致します。

※本記事は実際のお電話での相談を元に読みやすく表現を調整して掲載いたしております。
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