医療業界の闇に触れてショックを受けた佐々木様(20代女性)

お名前:佐々木 乙希 様(仮名)
ご年齢:20代中盤
前職:個人医院 看護師 年収約360万円
現職:地域中核病院 看護師 年収約450万円

新卒後、実家の近くで通いやすいということで、街の小さな個人医院で働き始めた佐々木様。しかし、就職して早々に噂には聞いていた医療業界の闇を目の当たりにしてショックを受けます。
新卒で新人では是正を求めるような勇気はなく、ご自身がそのショックに耐えられず体調を崩してしまいます。
一度しばらく休んで再就職。今度はきちんとコンプライアンスも守られた病院で働くことができるようになりました。

インタビュー

前職について具体的に教えてください。

前職も現職も看護師ですが、前職は地元の小さな医院で看護師をしていました。

新卒ですぐにそちらに就職されたのですね。

はい。看護学校を卒業後、すぐに就職しました。
実家から通える距離だったので、年収や待遇などはあまり気にせず決めたのですが、これが間違いだったようです。

就職が「間違い」だったとは、とても強い表現ですね。

はい。間違いだったとしか言いようがありません。
正確には間違っているのは元の職場であって私ではないのですが、いずれにしてもその間違いでとても嫌な思いをしました。

何があったのですか?

明確にここですべてを明かすことができないのですが「必ず医師がやらなければならないこと」をさせられていました。医療業界にはそういうことがあると噂には聞いていましたが、忙しいからでもなく面倒だからという理由であんなことをさせられるとは思ってもいませんでした。

かなりおつらい状況ですね。

そうですね。それが原因でストレスから体調を崩してしまい、最終的に体調不良を理由に退職を申し出ました。

その後はどうされたのですか?

しばらく休むように両親から言われたこともあり、1年ほど休息の期間をとりました。その際に支援会に給付申請のお手伝いをしていただきました。ゆっくり休めて良かったです。また、幸いなことにその近所の元職場は院長が代わられて、近所で元職場の人に会う可能性がなくなったのでそれも安心材料になりました。
療養しながらネットで転職サイトを探していたのですが、ピンとくるところはなく、結局再就職先のご紹介も支援会に相談しました。

そして今の職場が見つかったのですね。

はい。職業柄、人手不足で再就職先の候補はたくさんあったのですがキャリアアドバイザーとよくご相談させていただいて、前回のような失敗がないようにとても注意していました。
その結果、大病院でコンプライアンスもしっかりとしていた現在の勤め先を紹介していただきました。

やはり安心して働くためには法令遵守も重要ですね。

はい。もちろんです。
当然、お金があればあとはなんでも良いという気持ちでこの仕事をしようと思ったわけではありませんし、やはりきちんとした運営をしてきちんと地域の人たちのためになる医療を提供しているところで働きたいと思います。
安心して毎日働ける環境は、本当に重要だと思います。
ただそれも今だから言えることであって、数年前の自分は甘く考えていましたね・・・。本当に大切なことというのを身をもって知りました。

現在の職場での働き方をかんたんに教えてください。

まだまだ新米の第2新卒の看護師ですので、先輩方の指導のもと、日々忙しく働きつつも勉強させてもらっています。
実は将来は地域医療や介護に役立つ起業をしたいとも考えていて、そのために今の職場のしっかりしたコンプライアンスや業務の管理方法は勉強になっています。

素晴らしい夢をお持ちですね。

まだまだ具体的な内容にすらなっていないので恐縮ですが、ありがとうございます。(笑)
ぼんやりとですが、実は医療と介護の連携について工夫するアイディアを持っていまして、地域医療・在宅医療の問題を少しでも解決できると考えています。まだ勉強することが多いのですが、30歳までには始めたいです。

本当に素晴らしいです。実現する日を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

はい。こちらこそありがとうございました。

まとめ

新卒時に「ひとまず就職」した先が、コンプライアンス(法令遵守)など完全無視の医院だった佐々木様。もちろんどの業界でもコンプライアンス無視などは許されませんが、まして医療では医療事故を引き起こすような大変なリスクになります。

その恐ろしさを佐々木様も感じられてそのストレスにさらされた結果、体調を崩して退職されることに。しばらく1年ほど休んだあと、地域中核病院で地域医療支援病院の指定も受けている大きな病院に転職されました。

現在は、コンプライアンスもそのほかの業務管理もしっかりと整った大病院で、安心して働かれています。やはりお仕事は世の中のお役に立てるかどうかが重要ですし、コンプライアンスが無視されている事態はもってのほかです。就職先選びは、給与と福利厚生だけではないということを思い知らされる事例でした。

佐々木様は、将来は地域医療に貢献できる起業を考えられているとのこと。困っている人を献身的に助けることを本音で素直に考えていらっしゃる佐々木様を見ていると、令和のマザー・テレサのように大活躍されるのではと思いながらお聞きしました。今後のご活躍を心よりお祈りし、また期待しております。

全国退職者支援会では、今後も現職よりもよりご自分にあったお仕事に転職され充実した生活が送れるように、労働者の皆様をサポートしてまいります。そしてそれが結果として企業・事業者としてもミスマッチを減らすことに繋がると信じております。
ぜひ応援、ご協力お願い致します。

※本記事は実際のお電話での相談を元に読みやすく表現を調整して掲載いたしております。
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