会社を退職してから転職するまでの期間、雇用保険(失業給付金、失業保険)を受け取りながら転職活動しようと考えている人も多いでしょう。

ただし、失業給付金は退職したからといってすぐに支給されるとは限りません。

失業給付金を受け取るには、一定の条件を満たしている必要があります。

そこで、失業給付金を受け取るための条件や求職活動について退職前に知っておきましょう。

失業給付金の受給資格とは

失業給付金を受給するための申告書

失業給付金は、会社を退職して新しい就職先が決まるまでの一定期間、再就職を支援するために支給される雇用保険制度に基づいた手当です。

失業給付金を受給するにはどのような条件を満たしている必要があるのでしょうか?

雇用保険の加入条件

失業給付金を受給するには雇用保険に加入している必要があります。

雇用保険は加入条件さえ満たしていれば、かならず会社側で加入する義務があるものです。

加入条件とは、次のとおりです。

  • 勤務開始から最低31日間以上働く見込みがある
  • 1週間あたり20時間以上就業している
  • 学生ではないこと
雇用保険料は、毎月の給与から天引きされます。そのため、給与明細上で雇用保険料が引かれていれば加入していることになります。

失業給付金を受給するための資格

雇用保険に加入していることが確認できたら、続いて退職後に次の条件を満たすことができるかどうかを確認します。

  • 雇用保険の加入期間が、退職前2年間で12か月以上あること(就業日数が11日以上ある月が1ヶ月とみなされる)
  • 就職する意思と能力があること
  • 求職活動を行っていること

以上の条件を満たしていることで、失業給付金を受給できます。

失業給付金と求職活動について

失業給付期間中の求職活動による履歴書

失業給付金を受けるには、ハローワークで「失業認定」というものを受けなくてはなりません。

失業認定を受けるためには求職活動が必須となります。

求職活動の条件や申請について見ていきましょう。

失業認定とは

失業認定とは、「求職活動をしているにも関わらず就職できない状態」をハローワークに認めてもらうことを言います。

そして、認定されることで求職活動の支援として手当が支給されるのです。

尚、失業認定は支給が終了するまでの間、4週間に1度ハローワークが指定する日時に行われます。

つまり、継続して失業給付金を受給するには、4週間に1度ハローワークに「失業認定」をして貰う必要があります。

失業認定申告書について

失業認定を受けるには、ハローワークに失業認定申告書を提出する必要があります。

失業認定申告書はハローワークにて貰うこともできるほか、ハローワークのホームページから印刷することも可能です。

失業認定申告書に記入する内容は、求職活動の実績が中心です。

求職活動をした日時や内容、利用した機関名などを正確に記入します。

求職活動の必要回数

失業認定を受けるには、ただ求職活動をするだけではなく、規定された回数の求職活動を行っていなければなりません。

4週間ごとに失業認定日というものがあり、失業認定申告に記載して提出する必要があります。

必要な求職活動の回数は、退職理由によって異なるので注意が必要です。

  初回認定日まで 2回目の認定日まで 3回目の認定日以降
会社都合 1回 2回 2回
自己都合 1回 3回(初回認定含む) 2回

上記の決められた回数以上の求職活動を行わないと、失業給付金は受給されません。

なお「第1回の認定日」までに行われる雇用保険説明会に参加することで、求職活動を1度行った扱いになります。

求職活動の内容とは?

ハローワークで失業認定を受けるために求職活動をしている人たち

求職活動といっても、どんなことも求職活動の実績として認められるわけではありません。

例えば、自宅のインターネットや求人雑誌で求人を探してみるだけでは実績に含まれません。

ハローワークに求職活動として認められる活動を行わなくては失業給付金は受給されないのです。

どのような活動は求職活動の実績として認められ、どのような活動が認められにくいのか紹介していきます。

求職活動の実績として認められるもの

求職活動の実績として認められるものは、以下のものが挙げられます。

  • ハローワークでの職業相談
  • ハローワークが実施している就職支援セミナーや求人説明会など
  • 許可や届出のある民間企業が開催する就職セミナーなど
  • 失業者向け訓練学校への参加
  • 各種国家試験や検定などの資格試験の受験
  • 求人サイトなどで応募する

いずれにしても、求職する意思があるということが分かる行動であることが大切です。

ただし、各ハローワークや担当者によって判断が異なるケースもあるので、事前に確認しておくことが大切です。

求職活動の実績として認められないもの

求職活動の実績として認められるかどうかは各ハローワークや担当者によって異なるものの、一般的に求職活動として認められないようなものも知っておきましょう。

そうすれば、認定日前に実績として認められずに焦ってしまうような事態を避けられます。

求職活動の実績として認められないものは以下です。

  • インターネットや求人雑誌で求人を検索だけする
  • ハローワークの求人をパソコンで検索だけする
  • 興味のある会社に条件などを問い合わせた
  • 派遣会社などに登録する

基本的に、求人を検索をするだけという行動や問い合わせをするだけでは求職活動としては認められづらい傾向にあります。実際に応募することで活動になります。

また、派遣会社などに登録する場合には、派遣会社から紹介された企業に応募することで求職活動として認められるようになります。

関連記事:求人情報閲覧だけで、求職活動実績とみなされるのか?

まとめ

失業給付金を受給するには、求職活動の回数などの条件を満たし、ハローワークに認められる内容の求職活動を行う必要ります。

また、指定された日時に失業認定を受けるために失業認定申告書を提出しなくてはなりません。

もし求職活動の回数を満たしていない場合や、活動内容に問題があれば不認定になってしまいます。

失業給付金をきちんと受け取れるように当会でもサポートが可能です。

求職活動への不安や失業給付金についての疑問がある場合には、当会へご相談ください。